Kaigi on Rails 2025参加レポート|atone開発チームの学びと出会い

こんにちは、ネットプロテクションズ技術広報担当のYuidyyです!

私たちは先日開催された、Kaigi on Rails 2025に10名で参加をしてきました! それぞれ、印象に残ったセッションと、出来事をレポートします!

ミゲール(24年 新卒採用) | バックエンドエンジニア

印象に残ったセッション

今改めてServiceクラスについて考える 〜あるRails開発者の10年〜 / Tomohiro Hashidate (joker1007)

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  • 開発基盤設計や実装前の設計でベストな方針をどれだけ話し合っても、実装に入って初めてわかる技術的な問題や設計の歪みが生じかねない事情によって、一貫した方針を持つのがとても大変なものだと感じていました。
  • この講演を聞いて、その泥臭い議論や努力が決して無駄なものではなく、本質的に必要なステップだとわかり、ある種自信になりました。
  • シンプルに実装する・適切な名前をつける、こういった基本を大事にしつつ、これからもたくさんチームで話し合ったりこういったイベントで学んだりしていきたいです

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印象に残った出来事

  • チームのメンバーと休憩時間中に、Kaigi on Railsでの話から派生して(場合によっては大きく脱線しつつ)システムの今後を話し合えたのが印象に残っています!他の会社の方との交流はもちろん、普段具体的な業務の話に集中してしまう仲間とも新たな観点を持って話し合い、理解が深まるのがKaigi on Railsを始めとしたイベントの醍醐味です。

エール | セールスエンジニア

印象に残ったセッション

Railsによる人工的「設計」入門 / Yasuko Ohba (nay3)

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  • これまで何を持って「設計」と言えるのだろうと疑問に思っていましたが、このセッションでそれをきれいに言語化してくださっているなーと思いました!
  • コードを書くことが日常になっているエンジニアの場合、設計をするときについついコードで表現することから始めてしまいがちですが、そうではなくて完成するシステムから”逆算”して、何が必要かを洗い出していくことが「設計」なのではないかという話を聞き、「確かに言われてみれば普段逆算で考えているかも」と非常に腑に落ちました。
  • 機能から逆算して何が必要かを考えるタイミングで気付ける要素を増やしていくために、技術面のキャッチアップに加え、普段から色々なサービスに触れて引き出しをたくさん持っておくことも重要なのかなと思いました!

印象に残った出来事

  • 以前、職場が同じだった方にバッタリあったのが印象に残っています!今は皆んな働いている場所は異なるのですが、Railsを通してまた再会できるのもこういったカンファレンスに参加する魅力の1つだな〜と思いました!

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Juri(19年 新卒採用) | TPdM

印象に残ったセッション

Introducing ReActionView: A ActionView-Compatible ERB Engine / Marco Roth

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  • Herb の登場により、ERB が HTML の構造を理解できるようになり、エラー解析やデバッグが非常に楽になったようです。デモンストレーションのタイミングで大きな歓声が上がっていました。
  • 最近だと、フロントエンドで複雑な UI を作ろうとすると SPA に移行することを考えがちですが、この発表や Day1 の「高度な UI/UX こそ Hotwire で作ろう」の内容を聞いて、Rails だけでも リッチなフロントエンド体験 を作ることが可能だと感じました。
  • プレゼン終盤にあった今後の展望も非常にワクワクするもので、ReActionView の進化に期待が持てました!

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印象に残った出来事

  • 久々に出会えたRuby Friendsと最近のプロダクト開発の悩みについてディスカッションできて楽しかったです!懇親会の日本酒美味しかったです。

Mitsuki(24年新卒採用) | バックエンドエンジニア

印象に残ったセッション

5年間のFintech × Rails実践に学ぶ - 基本に忠実な運用で築く高信頼性システム / ohbarye

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  • 信頼性は作って終わりではなく、運用を通して達成されるものであって、運用を見据えた開発の工夫をたくさんされているところが印象的でした。
  • 「通知チャンネルが光ったら誰かが至急見なければいけない状態を作る」が適切に出来ていない状態なのでこれから改善していきたいなって発表聞いて思いました。
  • Runbookというツールで個別の事例や運用に対処するための手順書を作っているとのことなので活用したいなと思いました!

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印象に残った出来事

  • 初めて参加したのですが、Railsを使ってる会社ってこんなにあるんだって思いました。
  • 知らないことばっかでまだまだたくさん勉強することがある、頑張ろって思えたので参加してよかったって思いました!!

tea_hyogo | テックリード

印象に残ったセッション

2分台で1500examples完走!爆速CIを支える環境構築術 / Hayato OKUMOTO

kaigionrails.org

  • 発表を聞きながら、我々はどれくらいだろうと思わず調査してしまいました。
  • 結果は…大きな改善の余地があるとわかりました!
  • ただ、逆にこれはチャンスだと思い、スケジューリングやtmpfsについて検証中です。
  • 最終的に選択された方法での高速化は以前耳にしたことがありましたが、本当に実践をして実際にコストメリットもあるのか…!と衝撃を受けています。

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印象に残った出来事

  • 今年から積極的にRubyのイベントに参加しています。今回は特にこれまでのイベントでお会いした方との再会が多く、Rubyistの一員となれている実感がありとても嬉しかったです。

日向(22年 新卒採用) | バックエンドエンジニア

印象に残ったセッション

2分台で1500examples完走!爆速CIを支える環境構築術 / Hayato OKUMOTO

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  • 最後の最後で思いもよらぬソリューションが登場し、さらにそれによってパフォーマンスを上げつつコストの大幅削減も実現していたのが衝撃的でした。
  • 検証するだけでも高額な購入コストが発生する以上、その予算承認の稟議を提出したメンバーの頭の中には検証前から導入成果に一定の確信があったのだろうと考えると、コンピューターの仕組みへの造詣の深さが技術選定の幅を広げることがよくわかりました。
  • 弊社はAWSを基盤として開発していますが、知らず知らずのうちにAWSの枠組みの中でソリューションを検討してしまっている自分に気づきハッとさせられたセッションでした。

印象に残った出来事

  • 懇親会の終盤で、以前RubyKaigiの懇親会等でご一緒させていただいたあるCTOの方から「自社のメンバーで固まってちゃもったいないよ!」と激励いただきました。
  • 次に参加するカンファレンスは勇気を出して自分から他社の人たちに声をかけにいくぞ!と思ったと同時に、話しかけた際に何らか知見を還元できるよう普段の仕事もよりいっそう注力せねばと身が引き締まりました。

あっきー(24年 新卒採用) | バックエンドエンジニア

もう並列実行は怖くない コネクション枯渇とデッドロック解決の実践的アプローチ / katakyo

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  • *自身の業務領域に近い点と、事業として実際に改善した具体的事例ということでとても印象的でした。
  • 並列実行の設定など、ここまで詳細に説明するのかというほど丁寧な説明で圧倒されていました。
  • 実際に成果として課題になっていた部分を、すごく高速に∧自動でできるようになっている事業インパクトも衝撃でした。

印象に残ったセッション

  • 事業での実体験を踏まえたセッションが多く、自身の業務ではどういかせたりするのかといった、イメージがしやすいことが印象的でした。
  • 今回のセッションで発表している中で24卒23卒と近い年代の人たちが登壇しているのをみて、自分もあの場に立てるくらいにならないとというライバル心を勝手に抱いていました。
  • セッション自体の内容の理解を踏まえた上で、議論できる自分に期待するために日々精進です!

まこちゃん(21年 新卒採用) | バックエンドエンジニア

印象に残ったセッション

今改めてServiceクラスについて考える 〜あるRails開発者の10年〜 / Tomohiro Hashidate (joker1007)

kaigionrails.org

  • Qiitaの「俺が悪かった...」の記事を10回以上は見ていたので、聞き入ってしまいました。
  • サービスクラスがどうのこうの、ではなくRailsの恩恵を受けるためには、ドメイン知識としっかり向き合ってリソース設計を行うことが重要なのだという意味をこめた「ServiceだのFormだのはあまり重要ではない」という言葉には、世界をシンプルに表現することの難しさと、もっと頑張らないとなという思いになり、とても励まされました。
  • ゼロベースで現状の業務領域のテーブル設計を行うと、どの様な風になり、どのくらいコード量が減るのだろうか、ふわふわ思考実験をしながら、Railsの恩恵を完全に受けれる世界を想像してわくわくしていました。

印象に残った出来事

  • 去年のKaigi on Railsよりも、もっと国際色が豊かになっていたような気がします!
  • 来年のセッションは英語のLTがもっと増えるのかな...英語教室に申し込んでおきます。

梅田 | バックエンドエンジニア

印象に残ったセッション

今改めてServiceクラスについて考える 〜あるRails開発者の10年〜 / Tomohiro Hashidate (joker1007)

kaigionrails.org

  • Qiitaの元記事を折に触れて読んでいたので、セッション聞けて感無量でした!
  • Serviceクラスを使うか使わないかという話はきっかけでありながら、使っちゃいけないとかのポジショントークではなく、作る人達での共通見解を持って、誤解なく運用できるようにすればいいっていうのは納得感が高かったです。
  • ただ単に結論だけ出すんではなくて、その結論に至るまでの脳に汗をかいたことがうかがえる思考過程が聴き応えたっぷりでした。

印象に残った出来事

  • 申し込みが遅れてしまって、オフライン参加が締め切られてしまってwebで参加したんですが、みんながドっと笑ったときにその一体感を感じられない疎外感を感じてしまいました。来年こそオフラインで!

Yuidyy | 技術広報担当

印象に残ったセッション

GraphQL×Railsアプリのデータベース負荷分散 - 月間3,000万人利用サービスを無停止で | Koya Masuda

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  • GraphQLに関する講演と記載がありましたが、GraphQLを使っていなかったり、Railsのバージョンが最新でなくても、スケーラビリティと可用性はどの企業にとっても共通の課題ですよね。
  • 今回はTV番組での紹介という特殊な状況で、キャッシュがないところにアクセスが集中してスパイクが発生したとのこと。しかも超早朝という、聞くだけで胃が痛くなるような状況でしたが、セールなどでアクセスが集中しがちな決済事業を提供している身としては、決して他人事ではない話でした。

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印象に残った出来事

  • 春に松山で会った方、そのあとのアフターイベントに参加いただいた方などなど、多くの皆様とお会いできて、とても嬉しかったです!お声がけいただいた皆さん、Ruby Friendsしてくださった皆さん、ありがとうございました!!
  • メンバーにものすごく似ている方が参加されていて、セッション中、何度も見間違えて話しかけそうになっていました。なので、懇親会で直接お話をかけて、お話できたのですが、こういう会話ができるのもリアルで開催するイベントの醍醐味だなと思いました!

最後に

Kaigi on Railsを開催いただいたオーガナイザーの皆さん、登壇者のみなさん、ご挨拶させていただいたRuby Friendsな皆様、ありがとうございました!

弊社ではこの9月から、エンジニアのメンバーに対して外部での勉強会や交流会へ参加する際の補助制度をスタートしました! 日本の各地にいるメンバーが、このようにして一同に集結して、感想合戦をしている姿を見れただけで、 制度作ってよかったなぁ。。。という気持ちになりました。

来年は登壇!来年は現地参加!と、それぞれカンファレンス参加に対して、思いを持ってくれているメンバーもいるようなので、弊社メンバーのホップステップジャンプにもご期待いただければ...と思います。